カラーがしみる(痛い)のは大丈夫?

よくお客様から「昔染めた時頭皮がしみた(痛かった)事があるんだけど…不安で」という内容の質問が多くあります!
今回のテーマは【なんでカラーをするとしみるの?これってアレルギー?】です。
2015年10月23日、 消費者安全調査委員会が、「毛染めによる皮膚障害」に関する事故等原因調査報告書を公表し注意喚起を促しています。

多くの方がヘアカラーで染みたり、それが原因でかぶれたりしているんですね。
でも、ご安心あれ!
カラーでしみた経験がある方も全ての方がアレルギーというわけではございません!!

カラー剤の成分《ジアミン染料》

耳にした事がある方もいますか?
ジアミンは多くのカラー剤の中に含まれている染料成分です。
一言で《ジアミン》といっても様々な種類があるので頭皮に優しいものも、そうでないものもあります。
その中でパラフェニレンジアミン!
↑これが染毛剤の中で多く使用されている酸化型の永久染毛剤の主成分になっています。
パラフェニレンジアミンは色調が豊富で染毛力に優れており赤・青・黄色を濃く入れることができ、繊細な色〜ビビッドな色まで出せるほど表現力にも優れている染料になります。

しかしながら、その“パラフェニレンジアミン”はアレルギーリスクが非常に高く、ジアミンアレルギーを引き起こす原因の大半がパラフェニレンジアミンであるとも言われています。
カラー時は特に違和感がなく痛みも感じなかったのに数日後(2日~3日)に痒みや腫れ等の異常が見られた場合は「ジアミン染料によるアレルギー性皮膚炎」の可能性があります。

頭皮が痛むのは「接触皮膚炎」の可能性も!

カラー剤の塗布中や放置中に「ピリピリ痛みを感じる」「ヒリヒリ熱く感じる」などの経験したことがある方もおられると思います。
これらはジアミンによるアレルギーではなく、カラー剤そのものの刺激による「接触性の皮膚炎」です。一般的に「カラーがしみる」と言われる症状で、アレルギーではありません。
ヘアカラーは1剤と2剤と呼ばれるものを混ぜて染
料を発色させることで髪を染めているのですが、1剤に含まれるアルカリ剤と2剤の過酸化水素が反応し合ってpHの変動が起こり、ピリピリした刺激を引き起こします。
また、頭皮に傷がある場合や日焼け、乾燥や寝不足ストレスが原因で頭皮が荒れている場合も違和感を感じやすいです!
ブリーチ後のオンカラーも強い薬剤の刺激により刺激を引き起こしやすいです。

ヘアカラーの痛みを抑える対策!

ゼロ塗布(ゼロテク)を行い地肌にカラー剤をつかないようにする!
※ゼロテクとは…毛束を薄く取り根元ギリギリの位置でカラー剤を塗って行くテクニック
ゼロテクをする事で頭皮にカラー剤がつかなくなり、しみたり痒くなくなったり違和感を感じる事が減少します!!
刺激の少ないカラー剤で施術する
芹澤美容院ではこだわりの優しいカラー剤をパーソナルに設定して使用しています。
ヘアカラーをしっかり流して余分な薬の反応をシャットアウト!!
カラー後の髪や地肌には過酸化水素が残留し、頭皮の荒れを引き起こしてしまうのですが、それをしっかり除去します!
そして乾燥しがちな地肌に潤いを与えます!

クリームズクリーム

ヘアカラーの前日や直前にシャンプーをしない
その方がカラーやパーマを安全に行うことが出来ます。
頭皮の脂が地肌を守るバリアの役割になってくれます!
ヘアカラーをやめる
完璧な改善策はアルカリの入ってないカラー剤を使う。(マニキュアなど)
あるあは、キッパリとヘアカラーをやめる他、現段階では方法が残念ながらありません。

カラーによるアレルギーや接触皮膚炎を我慢するとどうなる!?

「頭皮が傷む」のを我慢しますと、薄毛、抜け毛、白髪の原因になります。
頭皮が傷むという事は=毛穴にもダメージがあります。
頭皮の毛穴には、髪の毛を生成する大事な細胞が存在しています。

その細胞を弱らせてしまうと、元気でハリ・コシのある太い髪の毛が生えてこなくなったり、色素を作る細胞が弱ってしまう事で黒髪が作れなくなり白髪が多くなる原因にもなります。

通常のヘアサイクルが維持できなくなることで、抜け毛を促進させてしまう可能性も考えられます。

ブリーチが痛いのはなぜ?

(頭皮の質や状態・髪質により左右されブリーチをしても痛みを感じない方もおられます)

ブリーチが痛い理由は、ブリーチ剤に含まれている成分の「過硫酸塩・アルカリ・過酸化水素」の3つが頭皮へ刺激をしています。

これらは髪に含まれているメラニンという色素を分解する作用をもっており、ブリーチする際にメラニンと同時に髪のキューティクルを破壊しています。

3つの成分の中でも過酸化水素水は漂白する時に用いられるものなので破壊効果も抜群です。

サロンのカラー剤と市販のカラー剤の違い

市販のカラー剤と美容サロンで使っているカラー剤の成分の違いはあります!!

配合成分で細かな違いはいくつもありますが、その中でも先程説明したパラフェニレンジアミン成分の配合に大きな違いになります。

市販されているものは美容サロンで使われているものより手軽で強力な効果を持ち素人でも簡単に染められるように作られています。
市販品は一見手軽ですがダメージがとても大きいので要注意!!!
ぜひ芹澤美容院で安心・安全なプロのヘアカラーを体験してくださいね!!!

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